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finance 金融理論

金融理論、お金にまつわるお話

何のための利潤追求か

「お金があるから偉そうにしていいんだ」 は、「お金がなくなった時には偉そうにしてはいけない」という恐怖心の裏返しであり、何としてでも今の資産を維持しようと、また、もっとお金を持とうと執着が生まれます。 その執着は苦しさでしかありません。 マックス・ウェーバーが、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」で述べていますが、利潤追求において肝心なのは得た利潤の使い道と、使い道への動機です。 資本主義に欠陥があっても包丁をどう使うか、というような問題で、「土地持ちだ資産家だ」で偉そうにしたり、「支配者だ被支配者だ」とするということは、包丁を凶器に使うようなことです。 ブラック企業はその典型例であり、親が遺した不動産収入で遊びに行くことしか考えられない、という場合も同じことです。誰に対しての凶器かというと、もちろん労働者に対して、という点もありますが、一番の矛先は自らの心です。 資本主義の使い方 何のための利潤追求か
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